アトピー性皮膚炎の原因が水道水の塩素!?
かゆみや湿疹、痛みなどを繰り返すアトピー性皮膚炎は、「体質的な要因」と「環境的な要因」が相互に関係している多因性の病気と言われています。
体質に関する要因には、遺伝によるアトピー体質などが主となりますが、環境による要因の中にはハウスダストや洗剤、ストレスなどもあり、中でも水道水の塩素が大きく関係していると考えられているのです。
アトピー性皮膚炎の改善にはさまざまな方法があるようですが、何に挑戦しても症状が変わらないという場合は、毎日の生活で使っている「水」の見直しを検討してみてください。
水道水の塩素が身体に悪影響を与えるメカニズムとは?
水道水の病原菌を死滅させてくれる塩素には、タンパク質を破壊する作用があるとされており、そんな塩素が人間の身体に触れると、さまざまなタンパク質が壊れてしまうという難点があるとされています。
たくさんの塩素が入ったプールで泳いだ後は、普通に入浴したときよりも遥かに肌荒れが酷くなりますが、これは高濃度の塩素で肌のタンパク質までもが破壊されてしまったというメカニズムで説明ができるのです。
このような状況を避けるためにも、アトピー体質の皆さんは、なるべく水道水に触れない方が良いと考えられています。
しかし水道水に含まれる塩素は、「触れなければ良い」というわけではありません。
水道水を飲むと、塩素が食道、胃、腸などの粘膜に触れることになり、体内のタンパク質が破壊されてアトピー性皮膚炎と類似の状態になってしまいます。
また塩素が善玉菌を死滅させることで抵抗力全般が弱まってしまうため、アレルギーの原因となる物質が体内に侵入しやすくなるのです。
最終的にはヒスタミンという炎症物質が体内に放たれるため、その結果としてアトピー性皮膚炎が重症化するという悪循環に陥ります。
飲み水から変えてみてください
アトピー性皮膚炎の治療に行き詰ったら、脱塩素生活を始めてみてください。
方法は非常に簡単で、ペットボトルやウォーターサーバーで販売されている「天然水」や「ミネラルウォーター」を飲み水に使うということです。
飲み水から塩素が消えれば、胃や腸の炎症も改善され、次第に肌の状態も落ち着いてくると考えられています。
また入浴時は、塩素除去ができるシャワーヘッドなども販売されていますので、購入してみると良いでしょう。